マクロ経済活動は、ある程度規則的な拡張と収縮を繰り返している。。このようなマクロ経済活動の動きを景気循環あるいは景気変動と呼ぶ。
景気循環は、四つの局面に分けられる。
1、不況から経済活動が上昇する回復。
2、経済の拡大が続き、生産、投資、雇用が増える好況、
3、需要に対して生産が過剰となり、生産が減退して、投資・雇用の縮小が始まる後退(それが急激に表れると恐慌)、
4、経済活動が沈滞に陥り、底に達する不況の四つである。
この周期的な循環運動は、資本主義の発展とともに十九世紀初め頃から約十年の周期で起こるようになった。但し、第二世界大戦後はそれまでのような深刻な不況を表れていない。景気循環の幅が小さくなることは、望ましい。これを実現するのは、政府のマクロ経済政策の大きな目標である。
これに対して、経済成長は、国民経済全体に分ける経済活動の規模の拡大を意味する。経済成長は、国内総生産の増加という形で数量化される。国内総生産の一定期間の増加率を、経済成長率と呼ぶ。高い成長率の達成も重要な政策目標である。
マクロ経済が高い率で成長するには、家計の貯蓄率が高く、企業の投資活動が活発に行われること、また、技術革新が積極的になされることなどが必要がある。
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